桜龍
けれど、あたしは絶対に白龍の人たちにも誰にも助けを求めない。

自分で覚悟し決めたことを誰かに助けてもらわないと出来ないなんて…

そんな事天龍会組長になると決めた人間が出来るわけないだろう。

涼には、申し訳ないが

『ありがと。』

お礼しか言えない

「いいえ。それじゃあ、冷えてきたし戻ろうか。」

『うん。』

来た道を戻りながら他愛もない話をしながら戻って来た

座敷を覗けば

うん、誰も起きてない…

「まぁ、起きてるわけないよね。分かってたよ」

『同感』

さて、どうするべきかなー?

「どうしよっか?」

そう言われてもな…

そういえば…

『みなくんに、勝手に住居スペース使っていいって言われてるから向こうで仮眠でもとろうか?ここで、寝ると被害でそうだしね…』

前に、みなくんが勝手に使っていいと言われていた

「うーん、じゃあ、お借りしようかな?」

『じゃあ、行こうか』

くるりと向きを変え、住居スペースに来た

『じゃあ、涼はこのソファーで寝てていいと思うよ。』

前お邪魔した時に、どこに何があるか把握していたので涼には、枕がわりになるクッションと掛け布団を渡した

「えっ!紘ちゃんは?」

涼なら言うと思ったよ…

『ゆうくんの部屋で寝てくるよ。たぶん、またゆうくんと料理作ると思うし…』

ゆうくんの朝食を作り、なにかみんなの分も作ることになるだろう…

「そっか、じゃあ、俺も料理手伝うよ!」

『ありがと。じゃあ、また後でね。』

そう言ってゆうくんの部屋に来た

どうやって寝ようか考えてたときに

「むぅ…ママ?」

『あっ!起こしちゃった?ごめんね』

そう言って、ベットの端に座り寝れるように軽くトントンしてあげた

「ママ、いっしょに…」

そう言ってあたしが入れるように少し隅に移動したゆうくん

あたしは、一緒に寝ようと思い、ゆうくんの隣に入った

向かい合わせになり、ゆうくんが抱きついてきたので、背中をリズムよくまたトントンしだしたらすぐに寝息をたて始めた

あたしも、少し寝ようと思い目を閉じた…


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