桜龍
ここからが問題だ…

『あの二日酔いの奴らに何を作りましょうかね?』

冷蔵庫を覗きながら考えているあたしの横で涼も考えてくれてる

「何がいいかねー?」

1番迷うなぁ…

――クイクイ

下からエプロンの裾を引っ張られ、下を向けばゆうくんが引っ張っていた

どうしたのかな?

しゃがんでゆうくんの目線に合わせた

『どうかしたの?ゆうくん』

「あのね、前ね、みなくんがね前作ったの美味しかったって言ってたの!!」

前作ったの…?

あぁ、あの梅干しを使ったそうめんのやつか…

じゃあ、今回は梅干しじゃなくて他のものを使って作ろうかな?

『ゆうくん、みなくんが好きな食べ物は何?』

どうせなら、みなくんが好きな食材を使って作ろうかな

「えっとね、トマト!!みなくん、いろんなトマト食べてる!」

そう言われ、冷蔵庫を覗いてみるとたくさんの種類のトマトがあった

これだけの種類があるなら、調理に向いているトマトくらいあるだろう

1つ手に取ってみて

『このトマトを使って作ろうか!』

よし、メニューは決まった!

「あーい!つくるー!」

ゆうくんは、乗り気だな…

「何作るか決めたの?」

涼に聞かれて頷いた

『うん、前に梅干しを使ったそうめんを作ってあげたの。だから、今回はトマトを使ったそうめんにしようかな?と思ってね』

これなら、前と作り方とほぼ変わらないので梅干し、トマト以外でも作れるだろう

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