桜龍
次の授業から、しゅうかあたしのとなりの空いてた席にカバンを移動させていて、

『あれ?席、いいの?』

と、問えばしゅうは笑って

「ここのやつらが、席を変わらない方が不思議だしみんなほぼ自由席だよ」

確かにね、不良が席なんて守んないよね…

ほとんどの授業中ナオやしゅうが話してくれてた

いつの間にか下校時間になっていた

「あぁ、終わった!帰りにどっか寄って行く?」

ナオの提案にしゅうは乗ったがあたしは

『いいや、今日は帰る』

そう言ってカバンを持って教室を出て行こうとした

「えっ!紘!送るよー!」

「ちょっ!って、早!!」

ナオとしゅうの呼び止めるのを背中で受けてる間にあたしは

『バイバイ、明日ね!』

そう言って教室を出て行った

< 14 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop