桜龍

近付く危険

朝、着物などの小物をキャリーケースに入れてコンビニの駐車場に来た

「おはよう、紘ちゃん!」

スクールバッグにも他にキャリーケースを持ってきたあたしを不思議そうに見た

『おはよう、この荷物乗せてくれない?』

キャリーケースをトランクに乗せてくれて車の後部座席に乗り込んだ

「家出でもするの?」

家出って…

『ここを出てどうしたらいいの?』

「そうだよね…」

考え込む涼

『まだ秘密だよ!』

当日びっくりしてくれるかな?

何度も聞かれたが秘密で押し通した

学校に着いて、涼に教室まで送ってもらった

教室に入れば何人もの男子が当日の衣装に着替えていた

「おはよー、紘ー!」

ナオが警察官の衣装を着て手を振りながら駆け寄ってきた

『おはよ、気合い十分だね!』

そういえばニコッと笑って

「うん!楽しみだしね!どう?似合う?」

ナオが両手を広げて見せた

子犬みたい

クスッと軽く笑い

『うん、似合ってるよ!』

そういえば、嬉しそうに笑った

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