桜龍
あたしが、止めるんだ!

けど、今の姿だと、マズイな…

何か持ってないかな?

ポケットに、黒縁メガネを入れていたんだった

かけるか…

少しでも印象を変えた方がいいか…

メイクもしてるし、髪の毛の長さも違う

いつもとは印象も違うだろう…

もう、仕方ない…これでいいや…

曲がり角を曲がった

「リーダー!誰がこっちに来ます!」

「何?」

1人があたしに気づいた…

「女ッスよ!しかも、美人です!」

「マジか!けどなー、捕まえとくか…後で楽しむか!」

腐ってるな…

「どうしたのかなー?俺らと楽しいことする?」

1人があたしに向かって話しかけてきた

『ねぇ、帰って欲しいんだけど…』

「はぁ?何言ってんの?」

『大人しく帰ってくれないなら、あたしと遊ぼうよ!ねっ!』

首を傾げて問いかける

「いいぜ!けど、後な!」

『ううん、今!遊ぼうよ!』

「仕方ねぇ人だなー!今遊んでやるか!少しくらい遅れても問題ねぇだろ!」

ふっ

その遊びは、お前らの考えてる遊びじゃねぇよ!

『遊んでくれるの?じゃあ、遊ぼっ!』

語尾に音符が付くくらいの言い方をした

「じゃあ、俺からでもいいっすか?」

「おい!ズリーぞ!」

「俺からだ!」

3人の男が近づいてきた…

< 175 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop