桜龍
あたしは、頷いた

「あっ!下着!言い忘れてたけど、あったか?」

知ってたんだ…

『タンスの中見たらいろんなサイズの下着があったから、お借りした…大丈夫だったかな?』

派手な物ばっかだったけど…

「あぁ、構わねぇんじゃね?編集の資料なんだとよ!付けてたの洗濯機に入れとけよー!洗っとくから!制服は、さすがに明日には乾かねぇけど、洗っとくから!」

『あ、とりあえず回しておいた…大丈夫だった?』

洗濯物が山のようにあったので、とりあえず1回洗濯した方がいいと思って回した

「お!ありがとな!助かるよ!なんか飲むか?」

冷蔵庫へ向かった

『何でもいいよ』

「じゃあ、お茶でいいか?」

頷いた

「ほらよ!座れよ!」

みなくんにお茶の入ったコップを手渡され座るように促されたので近くのソファへ座った

「あいつら、たぶん近々対決するよ」

『だと、思った…』

「…分かってたのか?」

普通はそう思うよね…

『何が聞きたいの?』

みなくんは、あたしの目を見て頷いた

「そうだな…だが、答えたくないものなら答えなくていいよ…無理には聞かねぇよ…」

やっぱりみなくんは、優しい

『ありがと、何が聞きたい?』

みなくんが聞いてきたのは、ゆうくんとお風呂に入らなかった件を聞いてきた

『やっぱりね…まぁ、いいや…これ、見て』

そう言ってパーカーのチャックを少し下へ下ろした

「は?ちょ、待て!」

あたしは、左肩が見えるようにした

「は?」

みなくんは目を丸くした

「刺青…」

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