桜龍
でも、この空間は懐かしく感じでしまう

普通の女の子なら、男ばかりで怖がるのかもしれない…

けれど、今まで男だらけの空間で過ごしてきたあたしにとっては逆に過ごしやすさを感じたのだ


3人で時間を過ごしていたら

「帰るぞ、紘」

えっ!

『早くない?』

「あんまり、帰り遅いと親が心配するだろ?」

あ、そーゆーことか…心配するのが、普通なのか…

『大丈夫、あたし一人暮らしだから』

「そうか…」

『だから、遅くなっても大丈夫だよ!』

にっこりと安心させるような顔で微笑んだ

親がいないことを伝えても問題がないと判断したこと

「じゃあ、みんなで、ご飯でも食べに行こうか?」

ご飯?

「そうだな…」

「腹ペコだし行こうぜ!」

あぁ、行くことは決定なのか…

「紘ちゃんも行こう!」

拒否権はないんだ…いいけどさ…

『うん』

部屋から出て行くと車が用意されていて4人で乗り込んだ

少ししたら車が停車した

「ここだよ!俺らの馴染みの店だよ!」

涼が先に降りてドアを開けて待っててくれた

涼は、きっとジェントルマンって言葉が似合う

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