桜龍
戦争
-数日後
あたしは、家で仕事をしていた時に
ピンポーン
インターフォンが鳴った
あたしの家に来れるのはあたしに関係がある人間しか来れない
オートロックなのでエントランスで呼び鈴を鳴らしたと思っていたのに、部屋の前の画像が液晶に写し出されていた
人物を確認して驚いて急いでドアを開けた
ガチャッ
「話があってきた、紘」
父さんがドアの前に立っていた
『どうしてここに?呼んでくれれば行ったのに…』
驚いた
いつもなら、用事があればあたしを呼んでたのに
「たまには俺から行くのもいいだろうと思ってな…」
そう言って父さんと父さんの側近の2人を部屋に入れた
お茶を出し父さんと向き合って座った
『ここに来て大丈夫なの?母さんは?』
お茶を一口飲み
「大丈夫だ、母さんは連夜と過ごしている」
『そう』
なんか、変な感じがした
「ここに来たのは、お前と2人で話したくて来た」
話なら本家の方で話せばいいのに
『本家の方では話せないことなの?』
「本家でもいいが、本家で話せばお前も本音では話せないだろうと思ってな…今回は、お前の父親として来た、組長としてではない」
父親としてか…珍しいな…
『何?』
何だか嫌な予感がするな…
「まずは、お前を後継者についての話だ」
この前の話のことか…
「前にも言った通り、俺はお前を後継者に無理にはしないぞ。」
やっぱりね
『前にも言った通り、今はあたし自身で決めて後継者になることを選んだの、隼人のためじゃない』
前まではそうだった
隼人のためだった
けど、今は違う
『今まではそうだった。それは、否定しない…けど、今は違う!あたし自身が後継者になると決めたの!連夜を守る為にはどうしても必要な力なの。もちろん、私情の関係で後継者になる事がダメなのは分かってるけど、今はこの後継者の力を連夜の為に使わせて欲しい!連夜の問題が解決したら、双龍会組長には、適任者を組長にするから』
今、あたしが欲しいのは【双龍会 龍崎組 次期当主⠀】の肩書き
「連夜の為に組長になるのではないのか?」
『うん、今のあたしに必要なのは次期当主としての肩書きだけ。この肩書きがあれば連夜の問題は、解決出来る。けれど、あいつらも大きな力を持っているから、復活してない天龍会を急いで復活させる方が問題でしょ?』
双龍会組長になる事は、あたし自身の為
天龍会復活の為に必要な事なのだ
「もう止めても聞かないよな…」
1度、決めたらあたしが言うことを聞かないことを知っている父さんだから諦めたように
「分かった、次期当主としての肩書きを渡そう。そうなると、近々、お前が次期当主として相応しいかどうか見せなければならないぞ。やる事は分かっているな?」
父さんが組長の顔になった
あたしは、大きく頷いた
「まだ、天龍会の事は出すなよ、お前は、まだ、双龍会次期組長なんだぞ、分かってるな。」
そう忠告するという事は、父さんは天龍会の復活に全面的に協力してくれるのだろうな
天龍会の事がバレると面倒な事になることはわかってる
『分かってるよ。』
あたしの返答をあたしの覚悟だと受け取り父親の顔に戻った
「この話はこれで終わりな…」
そう言うと側近の1人が父さんに紙を手渡した
「まぁ、俺がここに来たのは最近、この地域でちょっとした問題が起こっていてな…」
そう言ってあたしに紙を見せてきた
紙には、何月何日にこの地域で起こった問題の詳細が細かく記載されている
「俺は、この問題についてこの地域をまとめてる組に状況を確認するために来たんだ、紘に会いに来たのはもう一度、意思確認をしようと思ってな…」
あたしは、家で仕事をしていた時に
ピンポーン
インターフォンが鳴った
あたしの家に来れるのはあたしに関係がある人間しか来れない
オートロックなのでエントランスで呼び鈴を鳴らしたと思っていたのに、部屋の前の画像が液晶に写し出されていた
人物を確認して驚いて急いでドアを開けた
ガチャッ
「話があってきた、紘」
父さんがドアの前に立っていた
『どうしてここに?呼んでくれれば行ったのに…』
驚いた
いつもなら、用事があればあたしを呼んでたのに
「たまには俺から行くのもいいだろうと思ってな…」
そう言って父さんと父さんの側近の2人を部屋に入れた
お茶を出し父さんと向き合って座った
『ここに来て大丈夫なの?母さんは?』
お茶を一口飲み
「大丈夫だ、母さんは連夜と過ごしている」
『そう』
なんか、変な感じがした
「ここに来たのは、お前と2人で話したくて来た」
話なら本家の方で話せばいいのに
『本家の方では話せないことなの?』
「本家でもいいが、本家で話せばお前も本音では話せないだろうと思ってな…今回は、お前の父親として来た、組長としてではない」
父親としてか…珍しいな…
『何?』
何だか嫌な予感がするな…
「まずは、お前を後継者についての話だ」
この前の話のことか…
「前にも言った通り、俺はお前を後継者に無理にはしないぞ。」
やっぱりね
『前にも言った通り、今はあたし自身で決めて後継者になることを選んだの、隼人のためじゃない』
前まではそうだった
隼人のためだった
けど、今は違う
『今まではそうだった。それは、否定しない…けど、今は違う!あたし自身が後継者になると決めたの!連夜を守る為にはどうしても必要な力なの。もちろん、私情の関係で後継者になる事がダメなのは分かってるけど、今はこの後継者の力を連夜の為に使わせて欲しい!連夜の問題が解決したら、双龍会組長には、適任者を組長にするから』
今、あたしが欲しいのは【双龍会 龍崎組 次期当主⠀】の肩書き
「連夜の為に組長になるのではないのか?」
『うん、今のあたしに必要なのは次期当主としての肩書きだけ。この肩書きがあれば連夜の問題は、解決出来る。けれど、あいつらも大きな力を持っているから、復活してない天龍会を急いで復活させる方が問題でしょ?』
双龍会組長になる事は、あたし自身の為
天龍会復活の為に必要な事なのだ
「もう止めても聞かないよな…」
1度、決めたらあたしが言うことを聞かないことを知っている父さんだから諦めたように
「分かった、次期当主としての肩書きを渡そう。そうなると、近々、お前が次期当主として相応しいかどうか見せなければならないぞ。やる事は分かっているな?」
父さんが組長の顔になった
あたしは、大きく頷いた
「まだ、天龍会の事は出すなよ、お前は、まだ、双龍会次期組長なんだぞ、分かってるな。」
そう忠告するという事は、父さんは天龍会の復活に全面的に協力してくれるのだろうな
天龍会の事がバレると面倒な事になることはわかってる
『分かってるよ。』
あたしの返答をあたしの覚悟だと受け取り父親の顔に戻った
「この話はこれで終わりな…」
そう言うと側近の1人が父さんに紙を手渡した
「まぁ、俺がここに来たのは最近、この地域でちょっとした問題が起こっていてな…」
そう言ってあたしに紙を見せてきた
紙には、何月何日にこの地域で起こった問題の詳細が細かく記載されている
「俺は、この問題についてこの地域をまとめてる組に状況を確認するために来たんだ、紘に会いに来たのはもう一度、意思確認をしようと思ってな…」