桜龍
あたしが5、6歳のときに、けいちゃん失踪事件が起きたから

『ねぇ、けいちゃんっていつから白龍にいたか知ってる?』

涼に聞いてみた

「えっとね、確か俺が1年の時に白龍に入ったから、2年前には引退してるみたい。白龍に何年いたかは知らない」

戻ってきたのが5年前って言ってた…

ということは、あたしが小学生5、6年の時には問題は解決してたんだ…

――ガラッ

「おーい、料理持ってきたぞ!」

みなくんがたくさんの料理を机に並べていく

『こんなに食べれるの?』

「あぁ、大丈夫だよ!どの道お店が閉まる時間まで俺達はいるしそのうち、2人もここで食べるよ」

あ、そうなんだ…

「あっ!そーいえばまだ言ったなかったな…」

みなくんが料理を並べながらあたしを見た

『ん?あたしに?』

「あぁ、きっと紘は喜ぶことと嫌気を感じるかもなー!」

ケラケラ笑ってるけど何?

「まぁ、待ってろ、もーすぐ、来るだろし」

誰が?

――カラカラ

トテテテ

ん?

――ポスッ

「ママ! 」

えっ?
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