桜龍
みなくんを見れば
「ファイル?」
あれ?渡されなかったのかな?
『うん、チャックの付いた青色のやつ』
手で大きさを表した
「チャックの付いた青色のやつ…」
みなくんは、考え込んでいたがすぐに思い出した様に
「あっ!ちょっと待ってろ!」
ドダダダとどこかに走っていった
『ドタバタだねぇ…』
しみじみと言ったあたしに
「なんか、いろいろ聞きたいことがありすぎてどうしたらいいのかわかんなくなっちゃった…」
涼がそういったのにあたしは、同感してしまった
『とりあえず、ゆうくんの件が片付いたら1から説明するけど、今聞きたいことは?』
「霜月さんとは、誰?」
やっぱり聞いてくると思った
『あたしの信頼できる人だよ!』
うん、間違ってはいない…
――バンッ
「これだろ!!」
みなくんがファイルをあたしに差し出した
『そうだよ』
受け取ってチャックを開けた
『これが、ゆうくんの保険証、秘密ルートて手にいれた戸籍変更書、これは、提出する時はその役所の上の人間に渡してね。じゃないと、ダメらしいから。これが、母子手帳、ゆうくん名義の通帳、印鑑、その他諸々だよ』
1つ1つ出してみた
『こんだけあればゆうくんのこと育てていけるでしょ?』
みなくんは、驚いた顔をしていた
「すげーな、これ預かった時は、「困った時はこれを開けてみてください。」しか、言われなかったし、困ったこともなかったし…」
いや、普通開ければいいと思うけど…
『とりあえず、役所に行ってゆうくんをみなくんの弟にするなら、すればいいよ、戸籍変更が終わったらこの印鑑は処分してね!』
みなくんは、「お、おう…」と、驚いて返事をしているけど、なんかあたしに対して疑念の視線を送っている?なんで?
「なぁ、紘…」
『ん?何?』
深刻そうな顔してるけど、どうしたんだろう?
「これどうやって手に入れたんだ?」
うわー、すごい怪訝そうな顔してるけど…
『ゆうくんの母親から預かった。てか、もらった』
ケロッと言っちゃうあたしもあたしだけど
「もらったー!!どうやって?」
うん、驚くと思った…
『ゆうくんをうちで引き取る時に母親にあたしと霜月で会いに行ったら、「あたしは、侑斗を育てていける自信がないので、赤の他人でもいい、侑斗を幸せに出来るなら、なので、侑斗のことをお願いします。」て、言って渡された』
あの母親も苦しんだんだよね…
「会いに行ったのか…じゃあ、ゆうの虐待の事も聞いたのか?」
『あぁ、それも聞いたけどあの母親も苦しかったんだよ…だから、あの母親が全て悪い訳じゃないよ』
そう言ったあたしにみなくんは
「虐待する親が悪くないなんておかしいだろっ!」
まぁ、みなくんなら怒るよね…わかってた…
『落ち着いて!あたしの話を聞いて!』
みなくんは、あたしに対して怒っているけどあの母親の言い分もあたしは、聞いたからこそ伝えなきゃいけないと思う
「紘は、虐待したゆうの母親が悪くないと思うのかっ!」
ダメだ…これは…
あたしは、一呼吸おき
『落ち着きなさい!あたしに怒ったところで何になるの?とりあえず、あたしの話も聞きなさい!』
白龍のみんなの前で声を荒らげるのはどうかと思ったけど…
仕方のないことだ…
「あっ!悪ぃ…」
落ち着いたみたいだな…
『落ち着いて聞いてね』
みなくんに再度注意した…
『確かに、あの母親が悪くないとは言わない…けどね、あの母親だって、虐待なんて、したくなかったのに、どうしても年々似てきてしまうゆうくんが怖かったんだって…』
顔を伏せて
「そりゃ、暴力男が悪いな…」
と、呟いた…
それは、あたしも思う
『どうしても、似てしまうのは仕方のないことだし誰にも変えることは出来やしない…けど、子供の幸せを願えるってことは母親としてのあるべき姿じゃないかなって、あたしは思ったよ…』
「ファイル?」
あれ?渡されなかったのかな?
『うん、チャックの付いた青色のやつ』
手で大きさを表した
「チャックの付いた青色のやつ…」
みなくんは、考え込んでいたがすぐに思い出した様に
「あっ!ちょっと待ってろ!」
ドダダダとどこかに走っていった
『ドタバタだねぇ…』
しみじみと言ったあたしに
「なんか、いろいろ聞きたいことがありすぎてどうしたらいいのかわかんなくなっちゃった…」
涼がそういったのにあたしは、同感してしまった
『とりあえず、ゆうくんの件が片付いたら1から説明するけど、今聞きたいことは?』
「霜月さんとは、誰?」
やっぱり聞いてくると思った
『あたしの信頼できる人だよ!』
うん、間違ってはいない…
――バンッ
「これだろ!!」
みなくんがファイルをあたしに差し出した
『そうだよ』
受け取ってチャックを開けた
『これが、ゆうくんの保険証、秘密ルートて手にいれた戸籍変更書、これは、提出する時はその役所の上の人間に渡してね。じゃないと、ダメらしいから。これが、母子手帳、ゆうくん名義の通帳、印鑑、その他諸々だよ』
1つ1つ出してみた
『こんだけあればゆうくんのこと育てていけるでしょ?』
みなくんは、驚いた顔をしていた
「すげーな、これ預かった時は、「困った時はこれを開けてみてください。」しか、言われなかったし、困ったこともなかったし…」
いや、普通開ければいいと思うけど…
『とりあえず、役所に行ってゆうくんをみなくんの弟にするなら、すればいいよ、戸籍変更が終わったらこの印鑑は処分してね!』
みなくんは、「お、おう…」と、驚いて返事をしているけど、なんかあたしに対して疑念の視線を送っている?なんで?
「なぁ、紘…」
『ん?何?』
深刻そうな顔してるけど、どうしたんだろう?
「これどうやって手に入れたんだ?」
うわー、すごい怪訝そうな顔してるけど…
『ゆうくんの母親から預かった。てか、もらった』
ケロッと言っちゃうあたしもあたしだけど
「もらったー!!どうやって?」
うん、驚くと思った…
『ゆうくんをうちで引き取る時に母親にあたしと霜月で会いに行ったら、「あたしは、侑斗を育てていける自信がないので、赤の他人でもいい、侑斗を幸せに出来るなら、なので、侑斗のことをお願いします。」て、言って渡された』
あの母親も苦しんだんだよね…
「会いに行ったのか…じゃあ、ゆうの虐待の事も聞いたのか?」
『あぁ、それも聞いたけどあの母親も苦しかったんだよ…だから、あの母親が全て悪い訳じゃないよ』
そう言ったあたしにみなくんは
「虐待する親が悪くないなんておかしいだろっ!」
まぁ、みなくんなら怒るよね…わかってた…
『落ち着いて!あたしの話を聞いて!』
みなくんは、あたしに対して怒っているけどあの母親の言い分もあたしは、聞いたからこそ伝えなきゃいけないと思う
「紘は、虐待したゆうの母親が悪くないと思うのかっ!」
ダメだ…これは…
あたしは、一呼吸おき
『落ち着きなさい!あたしに怒ったところで何になるの?とりあえず、あたしの話も聞きなさい!』
白龍のみんなの前で声を荒らげるのはどうかと思ったけど…
仕方のないことだ…
「あっ!悪ぃ…」
落ち着いたみたいだな…
『落ち着いて聞いてね』
みなくんに再度注意した…
『確かに、あの母親が悪くないとは言わない…けどね、あの母親だって、虐待なんて、したくなかったのに、どうしても年々似てきてしまうゆうくんが怖かったんだって…』
顔を伏せて
「そりゃ、暴力男が悪いな…」
と、呟いた…
それは、あたしも思う
『どうしても、似てしまうのは仕方のないことだし誰にも変えることは出来やしない…けど、子供の幸せを願えるってことは母親としてのあるべき姿じゃないかなって、あたしは思ったよ…』