桜龍
ゆうくんの世話をしながら、みんなを見ていたけど…

みんなって、結構飲むんだね…

みなくん、けいちゃん、まなねぇが、酒に強いことは知っていたけど…

3人もけっこう強い…

「紘ちゃんも呑めるんだね!」

涼も飲んでるから人の事言えないとは、思うけど

『まぁね、あたしそこまでいい子ちゃんじゃないからね』

悪さしか、して来なかったもんなー、あたし

「結構強い?さっきから結構の量飲んでても変わらない気がするから」

そりゃ、もうあたしにとったらこんなのジュースと一緒!

とは、言えないので

『うーん、どうなんだろうね…あんまり意識した事ないかも…』

飲みたい分だけ飲むって感じのタイプだしな…

族のみんなと呑むと最後まで残ってたのはあたしだけだったし…

「そうなんだ、飲み比べしてみる?」

冗談交じりの涼の提案に

『それは、遠慮させていただきます。』

丁重にお断りした

「あはは、断られちゃったー」

全然残念そうな声でないな…

その後も涼と話をしていたら

「あれ?紘ちゃん、ゆうくん寝ちゃってるよ」

えっ

ゆうくんの顔を覗き込むと

『ホントだ…』

気付かなった…

「あちゃー、ゆう寝ちまったかー」

時計を見れば

もう、12時回ってる

『そりゃ、寝ちゃうでしょ?むしろ、12時まで起きてた事がダメなことでしょ?』

あたしが人に言えることじゃないんだけどね…

「まぁなー!ゆうを部屋に寝かせてくるわ」

みなくんがゆうくんを受け取ろうと手を伸ばしたけど

『ううん、あたしが行くよ』

抱っこして立ち上がった

「大丈夫か?」

みなくんが心配そうな顔で見るけど

『うん、大丈夫!ゆうくんの部屋を教えて?』

「この2階の廊下を奥に進んで行くと下に降りる階段がある、その階段を降りると調理場があるからそのまま真っ直ぐ行けばドアがあるから開けてみろ、そこが俺らの住居スペースだから」

『分かった、ゆうくんの部屋はないの?』

今の話だとただ住居スペースを聞いただけ

「部屋に入って少し奥に階段がある、登って1番手前の部屋だ」

みなくんの今の話を頭の中で構図にして

『分かった、行ってくる』

「大丈夫か?」

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