桜龍
「おはよう、お兄ちゃん」

魁斗は軽く笑い

「はよ」

返事をしてくれた魁斗に笑って、また料理を始めるゆうくん

『二日酔いなら、違うもの作ろうか?』

さすがに、二日酔いでパンケーキはキツイだろう…

「二日酔いは、してねぇよ…俺にも作ってくれるか?」

二日酔いしてないんだね…

『うん、いいよ』

一人分増えようがそんな変わらない

『ゆうくん、お兄ちゃんの分も作ろうね』

「うん!」

ゆうくんは、子供とは思えないほど手際がいい

あたしは、ゆうくんの様子を見ながらフルーツを切っている

『ゆうくん、上手に焼けてるね』

さっきから焦がしてない

「えへへ、実はみなくんが教えてくれたのー!」

へぇ、みなくんちゃんとお父さん的な事やってんだね

『ふふふ、みなくんはお料理上手だもんね!』

料理が得意とは、聞いたことあるけど作ってるところは見たことない

けど、昨日食べた料理でみなくんが料理が上手な事は分かった

手際良く作れた

『出来たね!』

お皿に盛り付け完成だ

「わーい!できたー!」

調理場の机を借りて朝食を食べることにした

『ほら、ゆうくん。お兄ちゃんにどーぞは?』

ゆうくんの持っているお皿を魁斗に渡すようにいえば

「どーぞ!」

魁斗に手渡し

「さんきゅ…」

受け取ってから、ゆうくんの頭をくしゃっと撫でゆうくんはあたしの近くへ戻ってきた




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