桜龍
着替えの服を持って風呂場へ向かった

入浴剤を入れ、頭を洗い体を洗い湯船に浸かった

はぁ…色々あったなぁ…

まさか、こんなにも知り合いに会うとは…

墓穴を掘りそうでほんとに怖いわ…

白龍か…

守られるってのに実感がわかない

今までが守る側だったから余計に分らない

とりあえず、時が来るまであたしの正体がバレないようにしないと…

バレたらバレたでその時に考えよう

それまでは、荒波を立てず穏便に時を過ごさなければならない

さてと、二時間後には迎えがくる

お風呂を出て髪の毛を簡単に乾かしパソコンの前に座る

さてと、早いとこ終わらせますか…

パソコンのキーボードを叩きハッキングを済ませバレないように痕跡を消し依頼者にデータを送った

そして、パートナーに報告の文書を送った

たぶん、ハッキング界ではあたしの名を知らない者はいないと言うくらいの有名ハッカーとなってしまったあたし

――Black Butterfly(ブラック バタフライ)――

これが、あたしのハッキング界での呼び名

みな、あたしを〔Butterfly〕と呼ぶ

金さえ積めばどんなハッキングの仕事を請け負ってくれると言われている

もちろん、間違いではないのだが、あたしのとこは珍しく組織で行われている

―Darkness Eternal(ダークネス エタナール)――永遠の闇-という意味だ

あたしのハッカーとして、所属している組織だ


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