桜龍
――ガチャッ

「失礼します。」

ん?あれ?

「総長は諸事情で遅れるそうですが、必ず伺うそうです。」

んんん?

『ナオ?しゅう?』

なんと、来たのは初日に仲良くなった2人だった

「えっ!紘!!なんでっ!」

「紘がなんでここに?」

2人も驚いてるけどあたしも驚いてるよ…

「あれ?知り合い?」

涼の問いに

『知り合いというか、友だち…』

あれ?友だちでいいんだよね?

「そうッス!俺らダチです。」

おぉ、ナオが断言してくれてよかった…

「それなら、話は早いね!」

あぁ、何となく読めたわ…

「ナオとしゅうはね、白龍の傘下の一つで〔千龍(せんりゅう)〕っていう、族の幹部なんだけど、俺らがいない時はこの2人と行動を共にしてほしいんだ。」

まぁ、そう言われるだろうと予想は出来てたけど…

へぇ、ナオとしゅうは幹部の人間か…

て、ことは、迂闊に行動出来ないな…

「黙ってて悪かったな…」

えっ!

当然ナオに謝られた

「やっぱ、族ってさ怖がられる事が多いから言いづらかったんだ…」

あぁ、あたしが黙って2人の事を見てたから怒ってるとでも思ったのか…

『ううん、大丈夫だよ!怒ってないから!ただ、ビックリしただけ』

「俺らが怖くないの?」

ナオのしゅうが不安そうな顔であたしを見てるけど

『ナオとしゅうが、怖かったら白龍の人達といないよ』

ナオとしゅうと比べると白龍の奴らのほうが顔は良くても雰囲気が怖いと言えるだろう

まぁ、あたしにとったら可愛いもんだけどね

「よかった…」

あたしの返答を聞いた二人は安堵した表情だった

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