桜龍
前にも同じようなことになって、ブチ切れしたじゃねぇかよ!

学習しろよな…

「いや、私に被害が来ないようなものならお前達なら簡単に出来ただろう?なら、どうしてそれを実行しなかったのかと思ってな…」

ホントにコノヤローは…

やっぱりどうしようもねぇバカだ…

『もちろん、貴方様が仰った様な方法も実行出来なかったわけではございません。』

もちろん、方法はあった…

「なら!『ですが、今回のミスは貴方様のご失態です!それをこちらが迅速に処理し解決出来たからこそ、貴方が今の地位にいることをお忘れなきように!』っ!」

遮り声を荒らげたあたしに驚いたのだろう

いつでも、冷静に対処するあたししか知らないからこそ余計に恐怖に感じただろう

『もう一度だけ、申します。貴方様が今の地位に居られるのは我々のおかげだという事をお忘れなきよう!今後もこの様な事が続くようなら貴方様が今まで行ってきたもの全てをぶちまけますので。よろしいですね?』

恐縮し、言葉も発せれないのだろう

「全てをバラしたらお前らも終わりだろう!そんな事出来るわけないだろう!私のおかげで今のお前達がいるのだからな!」

本当にコイツは…

『我々はこちらがデメリットを受けるような事はいたしません。「じゃあ、私のこともバラせないだろう!」』

さっき、あたしに遮られたのが余程気に入らなかったのか同じようなことをして来た

『別に貴方一人この世から居なくなっても、こちらに被害が来ることは有り得ません。だって、あなたという存在をなかったようにすることなんて、あたし達にとったら簡単に出来ることなんですよ?あなたは、経験済みの方なのでこれが嘘じゃないことは、ご理解出来ますよね?』

遮ったのに、恐怖の言葉を発したあたしに対してどう思ったかなんて電話口でもわかる

「わ、私は大口の依頼人だぞ!依頼料だって2倍、3倍の量は支払っているのだ!そんな私が居なくなったら困るのはお前ら組織だろう!そんな私になんだ!その無礼な言い草は!」

ダメだわ…こいつ…

『はぁ…失礼ながら、水縞様』

もうダメだ…

「なんだ!謝る気にでもなったか?」

向こうの電話口で高らかに笑っているこのバカに呆れてものも言えない…

『別にお前みたいな奴が1人居なくなったところでこっちには、なんの被害もねぇんだよ!お前こそ口の聞き方には気をつけろよ!テメーの悪事全て知ってんのはこっちだからな!』

言ってやった…

「このクソガキ!!舐めるのも大概にしろやっ!もういい!お前なんて必要ない!」

ふっ!別にお前なんかに必要になんかされたかねぇよ!



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