桜龍
もちろん、あたしの周りにも顔のいい奴らはたくさんいたが、ここまで勢揃いの奴らは珍しい
「お前…ったく…」
『ん?なんか言った?』
考えていたからあまり聞き取れなかった…
「なんでもねぇよ…」
プいっとそっぽを向かれてしまった…
でも、耳まで赤いのはわかる
『クスッ。もしかして、テレてる?』
からかい混じりに言えば真っ赤な顔で睨んできた
『ふふ、魁斗でもテレるんだね!』
あたしは新しいおもちゃを見つけた様な感覚だと思った
もう一度タバコの煙を吸い込み吐き出した
笑いを抑えるために
「お前の目って、カラコンか?」
あたしは、ビクリと肩を揺らした
何故わかった?
今までバレた事なんてなかった…
ここは、平然としていないと怪しまれるかな?
『さぁね…どっちだと思う?』
いたずらっ子の様な笑みを浮かべた
もちろん、内心は物凄く動揺している
「…答えを言わねぇってことは、何か言い難い事なんだろ、無理には聞かねぇよ…」
あぁ、この言い方はカラコンだと確信しちゃった…
あたしは、この瞳の色が嫌いだった
片方ずつ違う色なんて
魁斗の目をしっかりと見ると
『魁斗はどうしてグレーのカラコンを入れているの?そして、どうして、昨日はゴールドだったの?気分?』
そう、魁斗の瞳の色は昨日はグレーで今日はゴールドだ
別にカラコン自体オシャレの一つであり、あたしのように瞳の色を隠すために使っている人の方が少ない
「俺を変えてくれた人がそうだった…たぶん、オッドアイなんだと思う…グレーとゴールドの…」
オッドアイ…
グレーとゴールド…
『そうなんだ…』
もしかしなくても、魁斗はあたしと会ったことがあるのかもしれない
暴走族の時のあたしに…
でも、会った記憶なんて残っちゃいない…
あの時全てなくしてしまったのだから…
覚えているのは、あたしは暴走族の総長であり、あの人を愛し、あの人を殺してしまった張本人であることくらいだ…
「戻るか…」
タバコを揉み消し言った魁斗に続いてあたしもタバコを揉み消しついて行った…
「お前…ったく…」
『ん?なんか言った?』
考えていたからあまり聞き取れなかった…
「なんでもねぇよ…」
プいっとそっぽを向かれてしまった…
でも、耳まで赤いのはわかる
『クスッ。もしかして、テレてる?』
からかい混じりに言えば真っ赤な顔で睨んできた
『ふふ、魁斗でもテレるんだね!』
あたしは新しいおもちゃを見つけた様な感覚だと思った
もう一度タバコの煙を吸い込み吐き出した
笑いを抑えるために
「お前の目って、カラコンか?」
あたしは、ビクリと肩を揺らした
何故わかった?
今までバレた事なんてなかった…
ここは、平然としていないと怪しまれるかな?
『さぁね…どっちだと思う?』
いたずらっ子の様な笑みを浮かべた
もちろん、内心は物凄く動揺している
「…答えを言わねぇってことは、何か言い難い事なんだろ、無理には聞かねぇよ…」
あぁ、この言い方はカラコンだと確信しちゃった…
あたしは、この瞳の色が嫌いだった
片方ずつ違う色なんて
魁斗の目をしっかりと見ると
『魁斗はどうしてグレーのカラコンを入れているの?そして、どうして、昨日はゴールドだったの?気分?』
そう、魁斗の瞳の色は昨日はグレーで今日はゴールドだ
別にカラコン自体オシャレの一つであり、あたしのように瞳の色を隠すために使っている人の方が少ない
「俺を変えてくれた人がそうだった…たぶん、オッドアイなんだと思う…グレーとゴールドの…」
オッドアイ…
グレーとゴールド…
『そうなんだ…』
もしかしなくても、魁斗はあたしと会ったことがあるのかもしれない
暴走族の時のあたしに…
でも、会った記憶なんて残っちゃいない…
あの時全てなくしてしまったのだから…
覚えているのは、あたしは暴走族の総長であり、あの人を愛し、あの人を殺してしまった張本人であることくらいだ…
「戻るか…」
タバコを揉み消し言った魁斗に続いてあたしもタバコを揉み消しついて行った…