桜龍
部屋に戻って来たあたしたちを見てすぐに涼が

「あっ!紘ちゃん!おかえり!迷わなかった?」

『うん』

すぐにソファーに座った魁斗を見て

「あんまりに遅かったから魁斗が迎えに行ったんだけど、どうかしたの?」

そりゃ、仕事の片付けをしていたから遅くもなるわな

『ごめんね、友達と長電話しちゃって』

無難な答えの方が疑われないだろう

「そっか、そういえば、今度紘ちゃんの歓迎会をやりたいんだけど、いつがいい?」

歓迎会?

「俺達は仲間だと思ったやつを歓迎するためにいつも歓迎会をしてるんだよ!」

ゲームをしていたと思っていたのに、いつの間にか終了していて玲音が答えてくれた

「紘は、もう俺らの仲間だから歓迎会するの!」

翔音まで答えてくれた

仲間か…

『あたしは、みんなに認められたの?』

みんなの顔を見れば、当然だろという顔をされた

「認めなければ、俺らは一緒になんか居ないし、話しかけないよ!」

涼は、笑顔で怖いことを言いつつも答えてくれた

そっか、あたし認められてたんだ…

『ありがと!』

素直に嬉しい

久々に心から笑えた様な気がする

「いえいえ、じゃあ、いつにしようか?」

いつって言われてもなぁ…





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