桜龍
九龍のヤツらに仲間として迎え入れられ、あたしは九龍にいるために髪を切り、男言葉で喋るようにした

隼人にそうした方がいいと言われた。

九龍自体が少数の暴走族なのであたしのことを女だと知ってる人もいたが、一応幹部として迎え入れられたので、ほかのヤツらは敬語で話しかけられていた

少数なのに全国トップの暴走族

もちろん、同盟、傘下はたくさんいた

入る時にもちろん聖さんに相談もした。

けれど、聖さんが元九龍の総長だと知り、そして天龍会がバックに付いているとその時に初めて知り、聖さんも九龍に入る事を止めはしなかった

むしろ、勧めていた

栞愛さんにも許可をもらおうと話に行ったら、

「あら、あたし、今はないけど九龍と同盟を組んでた同盟の元レディースのトップよ!九龍なら、安心ね!入っていいわよ!」

と、またしても驚くことを聞いたが聖さん同様勧めた

2人から許可を貰いあたしは九龍に入り、隼人と一緒にいる時間が長くなり次第に惹かれ合った

そして、付き合うようになった

幹部たちには教えたが、他の人間にはバレないようした方が、お互いの為だと考え、九龍にいる時は今までと同じように過ごした

そして、あたしが九龍に入った一年後に隼人が九龍を卒業することを決めた

他の幹部たちと一緒に

「世代交代ってやつだなっ!まぁ、俺らは隼人だから付いてきただけだしなっ!」

と、言っていた。

「これからの九龍を紘、お前が作っていけ。」

隼人たちが、卒業の時にそう言われた。

隼人たちが卒業のときに九龍にたっくんが来て、あたしが総長になる事に反対するのかと思いきや、全然反対なんかせずに総長になったことを祝福してくれた

たっくんは、元九龍の人間ではないが、実は九龍を立て直したのがたっくんだと聞いた。

聖さんがいた時は強い族の一つだったみたいだが、その数年後に卑怯な手を使うようになり、ほかの族を立ち上げながらも九龍を立て直すように聖さんに言われ立て直したと言っていた。

その時にあきちゃんも九龍を立て直した一人と聞いた

たっくんが立て直したので、天龍会がバックに付くようになったとも聞いた

だが、隼人が卒業の日は、あきちゃんは採用試験中で忙しくて来れないって事でたっくんだけ来てくれたみたい

これは、後で聞いたこと

あたしは、その時に九龍が自分の知り合いたちの努力の賜物だと知りしっかり総長を努めようと思った

あたしは、 総長としてすぐに有名になってしまった。

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