桜龍
あたしは聖さんに向き直り

『次期組長に隼人がなるはずだったんですよね…だから、次期組長にはあたしがなります。力不足だとは重々承知していますが、隼人が出来なかったこと、やり残した事はあたしが全てやります。』

決めた

隼人がやり残したものすべてあたしがやろう

それがあたしに出来る唯一の償いで懺悔だ

とりあえず、あたしは少しの間他の場所へ行かなければならない

人一人の命を奪ってしまったのだから…

そして、九龍を辞めることを決意した

幹部たちは辞めることに引き止めてくれたが、あたしには辞める理由に揺るぎない理由があったから九龍を去った

次の九龍総長を任命して

そして、高校3年間は天龍会の仕事はせずに蓮夜をあの親に渡さないために手を尽くすように言われた

だが、あたしがあの地にいれば殺してしまったことがバレないとは言い切れない

だから、蓮夜と離れるのはツライがこの地へ来た

まぁ、前の学校には九龍総長だったとバレてしまったのでいられなくなりどこも受け入れてもらえなかったので、たっくんの高校へ入れてもらったのだ

たっくんは、あたしが殺してしまったことを知っているのだろうか?

軽く聞いたとしか聞いてないからどこまで知っているのか聞いてないから分らない

けれど、あたしはまだ隼人が死んだと言う事実を受け入れずにいる

隼人は死んでない。どこかで生きている。

そう思っている。

けれど、実際は死んでしまっていることを頭では分かっていても心が受け入れてくれないんだ


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