爆走姉貴ー星路の苦悩ー
「ほら!この髪型!これだって美月にやられたんだからな!」
泣きたくなってきた俺は、今ある証拠に自分の頭を指差し主張してみた。
だが……。
「うふふ…星ちゃん、ユニークな髪型ね。こんな俳優さんいなかった?ねぇ、あなた」
「あの俳優かな?大泉……」
「洋はもういい!」
山下智久なんだよ!
美月に大泉洋にされたんだよ!
「美月がさ!こう…ブオオオ―って風かけてさ!」
「エアーを入れてくれたんじゃないのかしら?」
「母さん?!入れる必要性がわかりませんが?!」
って言うか!
俺の髪型ってマジそれにしか見えねぇの?!
爽やかな朝に襲う、あられもない暴言の数々!
どうして誰も俺を理解してくれないんだぁ――!!
「星路、あまりパパとママを困らせちゃダメだよ」
「美月!」
リビングに顔を出した美月は、やれやれと言いたげに肩をすくめて…半笑いしてやがる!
お前が元凶だろ?!
何を正義ぶってんだ!
「星路…世の中、思い通りにいかない事はある」
興奮覚めやらぬ俺の肩に手を置き、いきなりしんみりと語り出す美月。
………何?
泣きたくなってきた俺は、今ある証拠に自分の頭を指差し主張してみた。
だが……。
「うふふ…星ちゃん、ユニークな髪型ね。こんな俳優さんいなかった?ねぇ、あなた」
「あの俳優かな?大泉……」
「洋はもういい!」
山下智久なんだよ!
美月に大泉洋にされたんだよ!
「美月がさ!こう…ブオオオ―って風かけてさ!」
「エアーを入れてくれたんじゃないのかしら?」
「母さん?!入れる必要性がわかりませんが?!」
って言うか!
俺の髪型ってマジそれにしか見えねぇの?!
爽やかな朝に襲う、あられもない暴言の数々!
どうして誰も俺を理解してくれないんだぁ――!!
「星路、あまりパパとママを困らせちゃダメだよ」
「美月!」
リビングに顔を出した美月は、やれやれと言いたげに肩をすくめて…半笑いしてやがる!
お前が元凶だろ?!
何を正義ぶってんだ!
「星路…世の中、思い通りにいかない事はある」
興奮覚めやらぬ俺の肩に手を置き、いきなりしんみりと語り出す美月。
………何?