爆走姉貴ー星路の苦悩ー
リンちゃんの話で盛り上がる親友。


お前ら……外見に惑わされると大変だぞ?





「リンちゃんってどんな女?」
「そうだなぁ…色が白くて目が大きくて、ちょっと天然っぽい感じ」
「あ〜…よくわかんねぇ」
「スタイルも良くてさ、脚が綺麗」
「へぇ」
「ちなみに巨乳」
「おお!」



色白で目が大きくて、脚線美の巨乳天然?


絵に描いた様な完璧な容姿だな。




「そういう女は、絶対にくせ者だから止めとけ」


そう、俺は騙されない。



「何だよ、くせ者って」
「可愛すぎる容姿は、胸の奥にある邪悪な凶器を隠す為のものなんだよ」
「胸の凶器?巨乳が?」
「巨乳の話じゃねぇよ!いや…巨乳も人体兵器の一つかも!」


美月がそうじゃん!



「何なんだよ、凶器とかさ。薔薇の刺みたいなのか?」
「そんな素敵にロマンチックじゃねぇよ!凶器っつったら、濡れたタオルとかドライヤーとかスリッパとか洗濯ハサミとかタウンページとか体温計とかに決まってるだろ!」
「日常生活にある物が凶器なんだ?」
「つか、体温計って凶器?」



うあ――――!!
何てのんきな奴らなんだっ!

有り得ねぇっ!!
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