爆走姉貴ー星路の苦悩ー
「気付け!そして理解して行動しろ!」
「つか、何でお前がそんなに女を拒否る意味がわかんねぇし」
「美月がひどい奴だからに決まってんだろ!」



そうだ。
俺は美月からそれを学び取った。

兄として…いや、姉?
違うな……人として?

そう!
美月は人としてに該当するんだ!



「美月って、星路の姉さんだっけ?」
「姉?違うな、両性だな」
「男勝り?」
「どちらかと言えば女勝り…」



訳わかんねぇと、顔をしかめる拓也と雅治。

すまん、俺にも説明のしようがないんだ。



とにかくめちゃくちゃな人間だから。

俺の警戒を越える事をやらかしてくれる存在、というのは確かなんだけどな。


その傍若無人さをどう伝えりゃいいのか…。

それさえも超えてるから。



「お前らは美月と言う人間を知らないから、危機感が無いんだ」
「だって会わせてくれねぇだろ」


そうだな。
俺なりにお前らを守ってるつもりだ。


美月は面食いだから、お前らに会わせたら、どうなるかくらいは想像できる。

しかも、中身はともかく美月が女として見て、かなりランクが高い美人だと言う事実は否定できないし。
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