爆走姉貴ー星路の苦悩ー
「と、言う訳だ」
「何が?」
「そのリンちゃんとやらにも気をつけなきゃダメだ。実は某国のスパイで、公安にマークされてる人物かもしれないしな」
「キャバクラにスパイ?」
「どんな情報を求めてんだよ、某国は」


何?!
まだそんな事を言いやがって!
全ての出来事には可能性があるんだぞ!
良くも悪くもな!


「とにかく!その可愛くて巨乳で肌が白くて、脚線美に天然系巨乳の女!」
「巨乳だけ二回復唱してんぞ?」
「絶対に何かあるね!凶器を持つ女に違いない!美月と同類の可能性もある!」

いや、美月の部下かもしれないぞ?



「星路、お前今からそんなんでどうすんだよ?俺は、そんなお前の方が心配だ」

拓也が、ため息をつきながら軽く首を振った。

「俺ら、まだ高校生なんだぞ?」



きたな。
俺らはまだ若いから発言。

こういう事実は、若い内から受け入れなければいけないというのに。



「くくく…高校生だから?俺らはまだ高校生だから?」
「何かみ砕いてんだよ」
「つか、変な笑い導入すんな」



美月は学生でも容赦しないぞ?
例えるなら、奴はカマキリのメスだからな。
< 26 / 114 >

この作品をシェア

pagetop