爆走姉貴ー星路の苦悩ー
「星路、ママを睨むな」
「見抜こうとしているんだよ」
「何をだよ」
何か事が起きた時は、逃げ道を確保しなくては。
後でトイレも見ておこう。
用心に越した事はないからな。
「今日は友達も一緒なのね」
「うん、大学の友達」
雅治は、大学生としてバイトをしているんだ。
ホントにバレたらヤバイよなぁ…。
「大学の?二人とも男前だから、テツちゃんのバイト先の友達かと思っちゃった」
さすがだな。
さりげなく男をアゲる台詞。
こういう言葉に騙されるんだな、男は。
「席は静かな方がいいかしら?」
気遣いに見せかけた、逃げられぬ様にとのトリックか?
テクニシャンだ。
「テツちゃんはフルーツが好きだって言ってたわよね?」
「覚えてたんすか」
「当然でしょう?いい男の好みは覚えてるわよ」
あなただけ感をあおる戦法か。
デート商法としては初歩だが、あなどれない戦略だな。
騙されない。
俺は騙されないからなっ!
「つか星路、俺の背後でブツブツ言うの止めてくれ」
「……は」
振り向いた雅治に言われ、我に返った。
「見抜こうとしているんだよ」
「何をだよ」
何か事が起きた時は、逃げ道を確保しなくては。
後でトイレも見ておこう。
用心に越した事はないからな。
「今日は友達も一緒なのね」
「うん、大学の友達」
雅治は、大学生としてバイトをしているんだ。
ホントにバレたらヤバイよなぁ…。
「大学の?二人とも男前だから、テツちゃんのバイト先の友達かと思っちゃった」
さすがだな。
さりげなく男をアゲる台詞。
こういう言葉に騙されるんだな、男は。
「席は静かな方がいいかしら?」
気遣いに見せかけた、逃げられぬ様にとのトリックか?
テクニシャンだ。
「テツちゃんはフルーツが好きだって言ってたわよね?」
「覚えてたんすか」
「当然でしょう?いい男の好みは覚えてるわよ」
あなただけ感をあおる戦法か。
デート商法としては初歩だが、あなどれない戦略だな。
騙されない。
俺は騙されないからなっ!
「つか星路、俺の背後でブツブツ言うの止めてくれ」
「……は」
振り向いた雅治に言われ、我に返った。