爆走姉貴ー星路の苦悩ー
「いいから早く行けよ」
ブオオオォ――!
「うわっぷ!ドライヤー向けんなよ!」
「おらおら、早く行けよ。スチールマン」
「スチールマン?!」
追い打ちかよ!
ひでぇ!ひどすぎる!
「み…美月は心理学を学ぶ者だろ?!」
俺は、顔にかけられる熱風と戦いながら叫んだ。
「それがどうした」
「そういう人間が、安易な発言で人を傷付けるのはどうかと思うぞ!」
「……ぷっ!」
必死に意見を主張した俺を、美月は笑った!
「星路、傷付いてんの?」
「笑いながら言うな!」
この悪魔が!
「あたしには、お前程度の頭では理解できない崇高な役目がある」
「何だよ!それ!」
「あたしは、神から選ばれし美しき戦士だからな」
「自分で言うな!軽く聞こえる!大体神がこんな理不尽さを許すか!」
ホントは悪魔に選ばれたんじゃないのか?!
こんな不平等を人間にした様な奴に、神は何を求めていると言うんだ!
「何度言っても無駄なら、三種の神技を出すぞ」
三種の―――っ!
「うわあぁっ!」
美月の台詞に、俺は転がる様に洗面所を飛び出した!
ブオオオォ――!
「うわっぷ!ドライヤー向けんなよ!」
「おらおら、早く行けよ。スチールマン」
「スチールマン?!」
追い打ちかよ!
ひでぇ!ひどすぎる!
「み…美月は心理学を学ぶ者だろ?!」
俺は、顔にかけられる熱風と戦いながら叫んだ。
「それがどうした」
「そういう人間が、安易な発言で人を傷付けるのはどうかと思うぞ!」
「……ぷっ!」
必死に意見を主張した俺を、美月は笑った!
「星路、傷付いてんの?」
「笑いながら言うな!」
この悪魔が!
「あたしには、お前程度の頭では理解できない崇高な役目がある」
「何だよ!それ!」
「あたしは、神から選ばれし美しき戦士だからな」
「自分で言うな!軽く聞こえる!大体神がこんな理不尽さを許すか!」
ホントは悪魔に選ばれたんじゃないのか?!
こんな不平等を人間にした様な奴に、神は何を求めていると言うんだ!
「何度言っても無駄なら、三種の神技を出すぞ」
三種の―――っ!
「うわあぁっ!」
美月の台詞に、俺は転がる様に洗面所を飛び出した!