永遠の約束
サークルの飲み会の帰り。

同じ方向だからと、一緒のタクシーで送ってくれる淳史。
私のアパートの前でタクシーを待たせ、「心配だから」と部屋までついてきてくれる。

「淳史、ありがと。淳史も気を付けて帰ってね」

部屋の鍵を開けながら、彼に伝える。

「じゃあな、美羽。ちゃんと鍵かけろよ」

淳史は言いながら私との距離を縮めて、チュッと唇にキスをした。

「おやすみ、また明日」

淳史はタクシーに乗り帰って行った。

私は呆然としたまま、唇に残る熱を感じていた。

それが私のファーストキス。

雪菜と付き合ってるのに、なんで私にキスするの?

そう考えていた私の元に、淳史からラインが届く。

『俺はいい加減な気持ちでキスなんかしない。
ちゃんと覚えておけよ』

なんなの? 意味分かんない。


また、こんなこともあった。


淳史の部屋で、4人でたこ焼パーティー。
たこの他に、エビやツナやコーン・バナナにイチゴにチョコレートも入れて焼いた。
アルコールも程よく入り、誠と雪菜は夢の中。

私は淳史に誘われ、酔い醒ましに近くの公園まで散歩に出掛けた。


















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