男気スイッチ
隼人はカウンターで会計を済ませエレベーターへ向かう。後ろにななみが見送りについてきた。 エレベーターに乗り込み反対側にいるななみをみた。 『ありがとうござあました』そう言い、 深々と頭を下げた。 エレベーターの扉が閉まる。『もうななみと出会ってから1年かぁ』 そうつぶやき隼人は、ため息をもらした。 出会った頃のななみは隼人の理想の正に絵に書いたようないい女だった。 半年ぶりに会った彼女が夜の色に染まってしまった気がして 隼人はたまらなくなったのだ。