手紙とノートと桜の記憶

「じゃあ、学級委員さん起立！」
どうやら男子の方は２５番の人だったらしい。
顔は見えないが色素の薄い髪の毛がきれいな男子だ。
「自己紹介と意気込みをお願い」
彼に目を向けると最初に始めてくれた。
「僕は野々瀬望です。今回、学級委員という重大な役職になったからには精一杯頑張っていきます！よろしくお願いします」
野々瀬くんはやる気満々で挨拶した。
「えっと、私は一倉奏です。学級委員という役職に就いたので彼、そしてクラスのみんなに迷惑をかけないよう、精一杯努力します！よろしくお願いします！」
私なりの挨拶を終わらせると先生は私達に最初の仕事を任せてくれた。
「これから委員会の分担をします。各委員会の立候補者はいますか？」
学級委員とは違い、委員会は早く決まったので先生からたくさんの仕事を任せられ、野々瀬くんと過ごす時間が増えていったけど