もう一度恋して



「ホントに悪かった 反省してる」


と謝る健二くん。


典子さんとのこともあたしの誤解だった。


「あたしの方こそゴメン
信じてなくてごめん」


「今度からはちゃんと話そうな」


「うん」



「花丸の事もちょい疑ったんだ
だけどあいつ本当にいい奴だな
わざわざ電話してきて
迎えに来てちゃんと話し合ってください
大切な友たちだから不幸にさせないでと
いってきたんだよ」


「だいきが?」


あたしはもうその時点で泣いていた。


「泣くなよ~
オレはお前だけだから安心しろ!お前は?」


「あたしも健二くんだけだよ」


「オレんち来る?」


「うん」


健二くんは車を急発進させてアパートへ向かった。




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