元姫

下っ端は驚いていた。
友香が頭を下げたからかな?

幹部候補で、下っ端の中でリーダーの哉笑くんが何か決断したように話す。

「俺達下っ端は姫、高峰友香を命にかえても守ると約束します」
そう言い、私達の誓いのポーズをしていた。

私達には、虹特有の誓いのポーズがある。
先代の人達が、こっちのが気合いが入るとかで決めたらしい。

下っ端達に続いて椎率いる幹部達、そして私も誓いのポーズをした。


「よし、お前ら今からパーティーだー!」

徹はウズウズしてそう言っていた。
パーティーは久しぶりだな。

「20人くらいで買い出し行ってくれー!残りは準備だー!」

下っ端は50人くらいしかいない。
他の族より少ない。

でもパーティーの時などはこのくらいの人数が良かったりする。

「ねー、椎。私も買い出し行きたい。いい?」

「俺も行きたいけど離れられないから陽と一緒に行って?それならいいから」

「はーい。よーうー。一緒に買い出し行こ?」

少し遠いところにいたので、声を出さなきゃいけなかった。
「いいよー。行くか」


私と陽は、下っ端を連れてスーパーに向かった。
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