元姫
「俺、椎に言ってくる」
「だめ!」
今すぐにも言いに行きそうな陽を止めた。
今までなら、少しでも悪化してたら言ってた。
でも、何でか言いたくない。
「何で?」
不思議そうに私を見ている。
「心配かけたくない。今は、友香の隣で楽しそうに話してるから邪魔しちゃダメだよ」
そう、邪魔しちゃダメだ…。
「みー…」
視界が霞んできた。
「じゃ、俺が傍にいていいよね?」
え?
驚きで少し涙が引っ込んだ。
「みーが心配だしもし倒れたりしてもダメだから、傍にいる。ダメ?」
陽…。
決めたことを曲げない陽。
たぶん今回も折れないだろう。
それに私を思って言ってくれてることだし。
「わかった、ありがとうね。でも椎に言わないでね?」
「おう!」
私達はその後、どちらからも話すことなくただ、騒いでいる皆を眺めていた。
「だめ!」
今すぐにも言いに行きそうな陽を止めた。
今までなら、少しでも悪化してたら言ってた。
でも、何でか言いたくない。
「何で?」
不思議そうに私を見ている。
「心配かけたくない。今は、友香の隣で楽しそうに話してるから邪魔しちゃダメだよ」
そう、邪魔しちゃダメだ…。
「みー…」
視界が霞んできた。
「じゃ、俺が傍にいていいよね?」
え?
驚きで少し涙が引っ込んだ。
「みーが心配だしもし倒れたりしてもダメだから、傍にいる。ダメ?」
陽…。
決めたことを曲げない陽。
たぶん今回も折れないだろう。
それに私を思って言ってくれてることだし。
「わかった、ありがとうね。でも椎に言わないでね?」
「おう!」
私達はその後、どちらからも話すことなくただ、騒いでいる皆を眺めていた。