元姫
「皆、ありがとう」
ただ素直に、消えて欲しくないと思ってくれるのは嬉しい。
前とは違う…。
私は皆を虹を守る。
たとえ、椎に嫌われようが。
このまま別れようが。
私の体が朽ち果てるまで…。
「なあ、そろそろこの場を離れないか?」
徹の一言で顔をあげると、周りの人が私たちを見ていた。
私がさっき大きな声出しちゃったからな。
「とりあえず倉庫に戻りましょ。椎たちがいないのに俺らがいる意味はない」
確かに。
私らは連れてこられただけだし。
私らはその後すぐに倉庫に向かった。