元姫
ちらっと隣に座っている陽を見た。
寝ているのか分からないけど目を瞑っていた。

私はそれから10分くらいパソコンと向き合って調べていた。

これで全部かな。
キーボードを打っていた手を止めると。

「でた?」
急に目を開けた陽は、私が何を調べているのか分かって待ってたのかな。

「でたよ」
私がハッキングできるのも驚かないし。
陽は私の全てを知ってるみたい。

「どれどれ」
陽は体を起こし、私のパソコン画面を覗きこんだ。

「結構出たんだね」
パソコンにはたくさんの文字が並んでいた。
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