元姫
涙止まることなく次から次へと出てくる。
私は声に出して泣いた。
にぃも悔しそうな顔をしている。
「病室に案内します」
どこからか看護師さんが現れて案内してくれた。
私は部屋の番号だけ聞いてトイレに向かった。
とりあえず陽に連絡するため…。
最初は電話で話そうかと思ったけど、たぶん今はうまく言えないだろうからメールにした。
病室でもいいんだけど、なんとなくね…。
長文を送るのは苦手だから、簡潔に送信した。
すぐ返事はきて、「そうか…。何かあったらまた言って」と短い文が送られてきた。
「ありがとう」とだけ送って病室に戻った。
ガラッとドアを開けるとにぃとお母さんと目を覚まさないお父さんの3人だけ居た。
お母さんのお父さんの側でお父さんの手を握っていた。
にぃは少し離れたところのソファに座っている。
私もにぃの隣に座った。
お母さんは私が来るのを待っていたのか、私が座るのを確認すると話し始めた。
「お父さんが家に帰ってくる途中、反対車線からバイクが突っ込んできたんだって…」
え…?
「避けたみたいだけど、避けた先が電柱。ブレーキ踏んだけど遅くて思いっきり突っ込んだって…」
そ、そんな…。
「バイク乗ってた人はすぐに逃げたみたい」
私は声に出して泣いた。
にぃも悔しそうな顔をしている。
「病室に案内します」
どこからか看護師さんが現れて案内してくれた。
私は部屋の番号だけ聞いてトイレに向かった。
とりあえず陽に連絡するため…。
最初は電話で話そうかと思ったけど、たぶん今はうまく言えないだろうからメールにした。
病室でもいいんだけど、なんとなくね…。
長文を送るのは苦手だから、簡潔に送信した。
すぐ返事はきて、「そうか…。何かあったらまた言って」と短い文が送られてきた。
「ありがとう」とだけ送って病室に戻った。
ガラッとドアを開けるとにぃとお母さんと目を覚まさないお父さんの3人だけ居た。
お母さんのお父さんの側でお父さんの手を握っていた。
にぃは少し離れたところのソファに座っている。
私もにぃの隣に座った。
お母さんは私が来るのを待っていたのか、私が座るのを確認すると話し始めた。
「お父さんが家に帰ってくる途中、反対車線からバイクが突っ込んできたんだって…」
え…?
「避けたみたいだけど、避けた先が電柱。ブレーキ踏んだけど遅くて思いっきり突っ込んだって…」
そ、そんな…。
「バイク乗ってた人はすぐに逃げたみたい」