訪問者数1万人突破記念!①最後の恋愛 番外 高校生大麦編
「お前、それ初恋ってやつじゃねぇの?」

浩輔にだけはと思って、相談すると嬉しそうに言った。

初恋・・・?

この俺が?

「え、でも、初恋ってのは誰かを好きになってそんで恋したってなることだろ?」

あ、なんか自分で言っててよく分かんねぇ。

「女なんか誰でも良い、来るもの拒まず去るもの追わずで高校まで来て、お前のことマジで心配してたけどさ、ついに隼人も誰か一人を愛する男になったってわけかぁ。」

そういう浩輔はいつの間にか「彼女」なんか作ってた。

「誰か一人って、何クサイこと言ってんだ。つか、浩輔も彼女がいたって遊んでんじゃねぇの。」

「遊ぶ回数は減らしたもん。俺、愛のことマジだからさ。」

彼女の名前なんか口にして、ガラにもなく照れてる。

「よく言うぜ。とにかく、俺はこれが初恋だなんて・・・思えないけどな。」

「認めろよ、お前、まさかの母親に恋しちゃったんだヨ!」

冗談めかして言うと、へらっと笑った。

いや、マジで

冗談じゃない。


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