訪問者数1万人突破記念!①最後の恋愛 番外 高校生大麦編
けど

さやかは、びくりと身を竦めて身じろいだ。

それから

「ごめんなさい」

そう言って、背を向けた。

あからさまな拒否反応に、俺は

はしる胸の痛みに高ぶりが消滅するのを感じて身をかがめた。

「気持ち、悪い・・・?」

涙が、こみ上げてきそうになる。

マジか、俺、こんなに傷つくもんなのか・・・

好きな奴から、断られるのって・・・

「違うの、けど、、、でも・・ごめんなさい。」

ごめんなさいってのは、ごめんなさいってことで・・・

「俺のこと、嫌い、に、なった?」

俺は、小さく呟いた。

もはや、とめどなく涙が零れていく。

とめる術はない。

無理やりにでも、襲い掛かって・・・自分のものにすれば

感じさせることは絶対にできる。

後悔なんか、させない自信はある。
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