訪問者数1万人突破記念!①最後の恋愛 番外 高校生大麦編
「俺、さやかさんのことが好き、だよ。」

「勘違いしてるだけ、だよ。」

「勘違いなんかじゃない!はじめてさやかさんが家に来たときから、俺、ずっとさやかさんのことが!」

さやかは、かたくなに背を向けたまま、強張った声で言った。

「私は、お母さんだから。」

そんなの、関係ない。

つーか、分かってる。

義理でも母親だって。

だから、今まで我慢して・・・これからも我慢していくつもりだった。

性処理のための女なんか、いくらでもいる。

本当に抱きたいのは、さやかだけだけど・・・

この幸福な時間を失わずにすむなら、針のむしろにだって喜んで乗ってやるって

そう、思ってたのに・・・

「さやかさんが、悪いんだ。」

「・・・」

「俺の心の中に、勝手に入ってきて、許可なく住み着いたくせに・・・俺がガキだからって・・・無視して、分かってるくせに。俺が、どんなにさやかさんのことを好きか・・・。」

俺は、さやかの肩を掴んで、その僅かに開いた唇を強引に塞いだ。

重なった唇の隙間を縫って、さやかの中に押し入る。

胸をつくさやかの腕のかぼそい拒否反応は、鍛え上げた俺の身体には僅かの抵抗にもならない。

甘い

まるで果物のような粘膜を味わい、息つく間もなく

さやか―
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