訪問者数1万人突破記念!①最後の恋愛 番外 高校生大麦編
高2の初夏の記憶。

それは、最低な男の欲望をさらけ出した夏の始まりだった。

あの時

笑流が部活から帰ってこなければ

俺は、きっと

もっと最低なことをしてしまっていただろう。

泣いているさやかになんか、おかまいなしに

自分の気のすむまで、さやかを犯していただろう。

そう、ならなかったのは

不幸中の幸いだったに違いない。


さやかとは、それから微妙な距離をとるようになり

俺が高校を卒業して、就職が決まって・・・

離婚がうちうちに決まるまで、ほとんど言葉を交わすことはないままだった。
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