訪問者数1万人突破記念!①最後の恋愛 番外 高校生大麦編
そうこうしているうちに、そりゃ数分の歌だし

曲は終わり、

そんでちらっと横を見ると、もう浩輔はその先輩を押し倒していた。

俺は、マイクをゴトリと音を立ててテーブルに置いて、林先輩を見遣った。

えっと

こう、改まるとえっと・・・どうしたらいいのかわかんないっていうか。

だって

13歳の俺は童貞どころか、マスターベーションさえもろくにできないガキだったし。

「大丈夫、安心して。」

15歳とは思えない落ち着き払った声で林恵子はそう言った。

それから俺の肩に手をかけて

俺たちはキスした。

唇と唇をくっつけるだけの簡単なキスを。

けど、俺にとっては衝撃すぎる体験だった。

キスなんか浩輔んとこのダックスとしかしたことなかったし。

こんなに・・・なんていえばいいんだろう

口がくっついてるだけなのに、何でどきどきするんだ?

ええっと

ああ、もうっ

何で浩輔はあんなにサクサクと進めてるんだ?

あいつもチェリーのはずなのに!
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