訪問者数1万人突破記念!①最後の恋愛 番外 高校生大麦編
そんでもって、日野原笑流っていう年の違わない妹までできた。

しかもこの笑流は、俺にべたぼれだった。

高校に入った俺は浩輔と一緒にやたらスポーツやりまくって体も鍛えてたし

こういっちゃなんだけど

頭もいいし

女なんかよりどりみどりだったから

正直、笑流には何の興味も持てなかった。

つか、一応家族になったんだし

その「家族」って禁忌にちょっと心が動かないってわけでもなかったけど

それよりも俺の心を占めるのは

さやかの存在に他ならなくて

俺はまるで真面目な男の子みたいに学校が終わったら遊び歩かずにさっさと、さやかのいる家に帰るようになっていた。

さやかのつくる夕飯を、一緒に食べて

バラエティー番組とか一緒に見て

結構、俺たちって相性良いと思うんだけどな

隣に座ってると、すぐ傍に温もりを感じるのに

その距離は

天と地みたいに遠かった。
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