Mysterious Lover
15. accident 2
「くそっアドレス変えてきやがった」
拓巳が毒づく。
頭が……痛い。
指の先が……もう感覚がないくらい冷たい。スマホを持ち続けられないほど。
遊ぶって、一体……今度は、何が……
「相手にしちゃだめだ」
拓巳がわたしの肩に腕を回し、抱き寄せる。
チン——
目の前で、するするとエレベーターのドアが開いた。
拓巳に促されるように中へ入ると、珍しいことに先客はいなくて、わたしたちは2人きりだった。
「大丈夫」
勇気づけるように拓巳は言い、その腕に力をこめた。
「……うん」
不思議……。
寄り添った体から伝わる体温が、こんなにも落ち着くなんて。
こんなにも、うれしいなんて——
その時だった。
がくんっっ——
大きく床が揺れて……エレベーターが止まった。
拓巳が毒づく。
頭が……痛い。
指の先が……もう感覚がないくらい冷たい。スマホを持ち続けられないほど。
遊ぶって、一体……今度は、何が……
「相手にしちゃだめだ」
拓巳がわたしの肩に腕を回し、抱き寄せる。
チン——
目の前で、するするとエレベーターのドアが開いた。
拓巳に促されるように中へ入ると、珍しいことに先客はいなくて、わたしたちは2人きりだった。
「大丈夫」
勇気づけるように拓巳は言い、その腕に力をこめた。
「……うん」
不思議……。
寄り添った体から伝わる体温が、こんなにも落ち着くなんて。
こんなにも、うれしいなんて——
その時だった。
がくんっっ——
大きく床が揺れて……エレベーターが止まった。