Mysterious Lover

「や。お願い、拓巳……」
背をしならせて、拓巳の体を押しやる。


「……やめてほしいの?」

わたしは必死に、こくこくっと頷いた。


拓巳がふぅってため息をつく気配がする。

「……やめてあげてもいいけどさ、奈央さん……じゃあ、オレのこと好きって言って」

「え……?」

「ほんの少しでも、オレのこと好きになってくれたなら、言って。好きって」

「そ、そんなこと……」

「オレ、そろそろ聞きたい。奈央さんの口から。……じゃないと」

拓巳の指が、するり。スカートの中に滑り込む。
そして、柔らかな内股に触れて——

「……やっ…ぁ…っ」
ビクビクッと体が反応してしまう。

「本気でいくよ? 最後まで」

「い……いえないってば!」
わたしはふるふる、首をぎこちなく動かす。
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