Mysterious Lover
拓巳ってどこに住んでるんだろう?
そういえば一度も聞いたことないな。
一人暮らしなのか、実家暮らしなのかも知らないし。
わかってるのは、せいぜい大学がアメリカ、ってことくらいで。
住所なら人事が知ってるだろうけど、明日会社が開くまでなんて待ってられない。
何か……住所がわかるもの。
拓巳のカバンを開けて、少し迷ったけれど、中を探らせてもらう。
内ポケットに、ごくシンプルな、ノーブランドの2つ折り財布が入っていた。
お客に買ってもらったブランド財布が出てくるんじゃ……って身構えていたわたしは、ちょっとホッとした。
もしかしたら……ってあたりを付けて開いてみると、ビンゴ。
予想通り免許証が入っていた。
免許証の写真て、普段の3割減で写るような気がするけど、拓巳はこんなところでも麗しいイケメンぷりを発揮している。
まったく、うらやましい限り。
自分の免許証を思い出して、ちょっと苦笑い。
いやいや、だから今は拓巳の住所が先。
え?
……あれ?
わたしは手を止めた。
なんだろ……何か、変?
そこに漂う違和感に、わたしは首を傾げた。
そういえば一度も聞いたことないな。
一人暮らしなのか、実家暮らしなのかも知らないし。
わかってるのは、せいぜい大学がアメリカ、ってことくらいで。
住所なら人事が知ってるだろうけど、明日会社が開くまでなんて待ってられない。
何か……住所がわかるもの。
拓巳のカバンを開けて、少し迷ったけれど、中を探らせてもらう。
内ポケットに、ごくシンプルな、ノーブランドの2つ折り財布が入っていた。
お客に買ってもらったブランド財布が出てくるんじゃ……って身構えていたわたしは、ちょっとホッとした。
もしかしたら……ってあたりを付けて開いてみると、ビンゴ。
予想通り免許証が入っていた。
免許証の写真て、普段の3割減で写るような気がするけど、拓巳はこんなところでも麗しいイケメンぷりを発揮している。
まったく、うらやましい限り。
自分の免許証を思い出して、ちょっと苦笑い。
いやいや、だから今は拓巳の住所が先。
え?
……あれ?
わたしは手を止めた。
なんだろ……何か、変?
そこに漂う違和感に、わたしは首を傾げた。