Mysterious Lover
「あ……あの」
口がまわらなくて、言葉が、うまく出てこない。
わたしの……わたしのミスだ!
「も……申し訳ありませんっ!!! わたしが2つは同じものだと勘違いしてしまって! あの、1個会社に置いてきてしまって……!」
頭を深々下げたわたしに、清水さんは「え」って絶句してから、「ちゃんと外箱に書いておいたはずなんですけど」って、不機嫌そうに続けた。
「すみません! わたしのチェックミスです!!」
冷たくなった指先を、キュッと握りしめる。
こんな……初歩的なミス! 今まで一度も……っ!
「こりゃ今日はダメだな」
矢倉さんが、やれやれって顔でカメラを置いた。
「都内なら俺が車でひとっ走り取ってくるって手もあるが、ここまではなあ、持ってくるだけで日が暮れちまう」
そうだ……最悪なことに、今日に限ってわたしたちは、清水さんおススメだという、鎌倉のスタジオにいた。
オーブンレンジじゃ、電車で運ぶわけにもいかない。
「別日に再撮って方が現実的ですね」
夏目さんも頷く。
「あ、あの……ほんとに申し訳ありませんっ!!」
夏目さんや矢倉さんにも頭を下げる。
口がまわらなくて、言葉が、うまく出てこない。
わたしの……わたしのミスだ!
「も……申し訳ありませんっ!!! わたしが2つは同じものだと勘違いしてしまって! あの、1個会社に置いてきてしまって……!」
頭を深々下げたわたしに、清水さんは「え」って絶句してから、「ちゃんと外箱に書いておいたはずなんですけど」って、不機嫌そうに続けた。
「すみません! わたしのチェックミスです!!」
冷たくなった指先を、キュッと握りしめる。
こんな……初歩的なミス! 今まで一度も……っ!
「こりゃ今日はダメだな」
矢倉さんが、やれやれって顔でカメラを置いた。
「都内なら俺が車でひとっ走り取ってくるって手もあるが、ここまではなあ、持ってくるだけで日が暮れちまう」
そうだ……最悪なことに、今日に限ってわたしたちは、清水さんおススメだという、鎌倉のスタジオにいた。
オーブンレンジじゃ、電車で運ぶわけにもいかない。
「別日に再撮って方が現実的ですね」
夏目さんも頷く。
「あ、あの……ほんとに申し訳ありませんっ!!」
夏目さんや矢倉さんにも頭を下げる。