あなたが好きなんです
春
うわあああ!!!大きいっ!広いっ!!
目の前にそびえ立つ大きな校舎に向かって何か叫びたい衝動に駆られた。
私のクラスは……1-A。
この学校は、成績順でクラスを分ける。
柚奈は成績が良かったらしい。クラスを親に報告したら、それこそ満面の笑みだなと思うくらい機嫌が良くなった。
―ドンッ
「あ、すみません!!」
「あ、すみません!!」
教室を見上げていたら教室から出てくる人が見えず、ぶつかってしまった。
―ふわっ
あ、いい匂い。
ほのかな柔軟剤の香りが鼻をくすぐった。
……イケメンだ。
ぶつかってしまったその相手は、入学式で成績優秀者として作文を読み、注目されていたイケメン男子だったのだ。
さっきの受付の人と絶対お似合いだろうな、なんて考えていた柚奈は関わりがないと思っていたのだ。
まさか同じクラスだなんて。こんなにクラスがあるのに。
入試、頑張って良かった!!!
頭も良くてイケメンって……なんなの!!神様って不公平すぎだよ!!!!
せめてこの癖っ毛の髪をストレートにして下さいよ!!
柚奈はくるっと外巻きになってしまっている髪の毛をそっと抑えた。
「あれ、さっき受付でみた……」
「えっ?!?!」
柚奈はその男子に見られていたらしい。
後ろにいたのに、気づかなかったようだ。
「俺、橘 真琴!同クラなんだね。よろしく」
「あ、私は神田 柚奈。よろしくっ!!」
緊張で少し声が上ずった気がした。
柚奈は顔に血が登っていくのを感じた。
うわぁぁ…私今真っ赤だろうなぁぁあ…
近くで顔を見て、改めてかっこいいなぁと思った。
同じクラスが嬉しくて。柚奈はこれから始まる高校生活が楽しみで仕方がなくなった。
目の前にそびえ立つ大きな校舎に向かって何か叫びたい衝動に駆られた。
私のクラスは……1-A。
この学校は、成績順でクラスを分ける。
柚奈は成績が良かったらしい。クラスを親に報告したら、それこそ満面の笑みだなと思うくらい機嫌が良くなった。
―ドンッ
「あ、すみません!!」
「あ、すみません!!」
教室を見上げていたら教室から出てくる人が見えず、ぶつかってしまった。
―ふわっ
あ、いい匂い。
ほのかな柔軟剤の香りが鼻をくすぐった。
……イケメンだ。
ぶつかってしまったその相手は、入学式で成績優秀者として作文を読み、注目されていたイケメン男子だったのだ。
さっきの受付の人と絶対お似合いだろうな、なんて考えていた柚奈は関わりがないと思っていたのだ。
まさか同じクラスだなんて。こんなにクラスがあるのに。
入試、頑張って良かった!!!
頭も良くてイケメンって……なんなの!!神様って不公平すぎだよ!!!!
せめてこの癖っ毛の髪をストレートにして下さいよ!!
柚奈はくるっと外巻きになってしまっている髪の毛をそっと抑えた。
「あれ、さっき受付でみた……」
「えっ?!?!」
柚奈はその男子に見られていたらしい。
後ろにいたのに、気づかなかったようだ。
「俺、橘 真琴!同クラなんだね。よろしく」
「あ、私は神田 柚奈。よろしくっ!!」
緊張で少し声が上ずった気がした。
柚奈は顔に血が登っていくのを感じた。
うわぁぁ…私今真っ赤だろうなぁぁあ…
近くで顔を見て、改めてかっこいいなぁと思った。
同じクラスが嬉しくて。柚奈はこれから始まる高校生活が楽しみで仕方がなくなった。