君に恋していいですか?
変わらない朝
「ねえ、カノン? カノン?話聞いてた?」
「…あ、え? えっと、何の話してたっけ…?」
「…ねえ、あんたさあ、また話も聞かずにぼーっとしてたでしょ」
「あはは。ごめんごめん…!」

いつもと変わらない朝。
私はオトハちゃんといつものようにおしゃべりをしていた。
オトハちゃんとは中学の頃からずっと一緒にいるから気を使わずに話せる。
今年も同じクラスになれてよかった。
オトハちゃんといるのは楽だ、それに楽しい。
ちょっと気が強くて怒ると怖いんだけど本当はすごくいい子なんだ。

「はあ~。あのね、私彼氏できたの」
「…えー!? また!?」
「今度こそ本当に大丈夫だから!」
「本当かなあ。そのセリフもう何回も聞いたよ?」
「今度こそ本当に本当に大丈夫なの!」
「本当に?」
「本当に」
「えー…。でも、そっかあ。がんばってね。」

オトハちゃんは美人だからすごくモテる。
彼氏いない期間なんてないんじゃないかな?
でも長続きはしないんだよね。
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