君の隣
story1






        チュンチュンチュン




「ん…」


           ギシッ カチャ…




「…ハァ、今日も学校、か」




おはようございます、私『琴峰璃咲』。
小中高一貫の私立海蘭学園の高部二年の
生徒であり、生徒会副会長でもある。
まぁ、半端無理矢理に生徒会長殿に
指名されたからなんだけど…

そして今日は新入生の対面式
まぁいわゆる『ようこそ学園へ』
みたいな感じだ。
別に興味はないが一応副会長だし…




?「ん~今日は早いんだな璃咲」


「おはよう兄さん、夜勤あけ?」


?「まぁなぁ~」



あくびをしながらキッチンから
出てきたのは私の兄『琴峰渚』
兄さんは大学病院の教授助手
なんでも教授に惚れられたとか…

そこらへんは知らないけど
毎日教授の人は家に遊びに来るから
いい人っていうのはわかる。




「そうだ兄さん」


渚「ん?なんだ」


「今日は午前中で学校終わるの
 だから、ご飯は私が作っといてあげる」


渚「あぁ、ありがとう」


「だから何食べたいか考えといてよ?
 ちゃんと昴さん(教授)のもだからね」


渚「わかった、メールするよ」


「うん…じゃあいってきます」


渚「いってらっしゃい璃咲」




マンションから学校までは徒歩で約20分
この時間帯は人は歩いていない。
はずだったんだけど…




「な、んで」


?「久し振りだね…りっちゃん(ニコ」














桜の花びらが舞う公園で
         私は再会してしまった…














   
       
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