それでも好きなんだ。
第1章
確信
センパイと出会ったのはあの夏。日差しよりも眩しくて、誰よりも輝いていたんだ__。
キラキラと朝の日差しが窓から漏れる。
「ふぁ~ぁ…」あたしは大きく伸びをして朝の空気を吸い込んだ。
あたしは、宮原 実羽。本当に普通の高校1年生。
今日もいつものように着替えて、ご飯食べて、メールして…
でも、今日は特別な日なんだ。
あの、センパイに会えるんだから…。
学校に行く途中、幼馴染みの海野 利愛に偶然会った。利愛も今日はどことなく気合いが入っている。
「どっちが勝っても恨みっこ無しだからねっ」
利愛は笑いながらそう言った_。
「はっ」
あたしは勢い良く起き上がる。今は学校のホームルーム。
あたしは自習時間、机の上で突っ伏して寝ていたのだ。
「ふっ…やっと起きたぁ」
利愛がこっちを見て笑う。
「えっあたし寝てた!?」
「爆睡!」
_何だ、夢か。まだあの日が来ることはないもんね。
「話、聞いてないでしょ?後で利愛が教えてあげるね」
利愛が口元に手を当てて小さな声で言った。
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりのチャイムが鳴った。次は…お弁当か。
急いで利愛を呼んで、購買部に向かった。
「あ~また苺クリームパン無い~やっぱ人気なのかなぁ」
あたしはガックリ肩を落とす。
苺クリームパンはこの学校で噂の伝説パンのこと。
いつも利愛と急いで購買に来るんだけどいつも売り切れ。
「きゃっ」
誰かとぶつかって思わずよろける。
「ごっ…ごめ_」
あたしが謝ろうとして、その人の顔を見たら…
「きゃあぁぁあ♡♡佐野センパイじゃないですかぁ♡お弁当でも買いにきたんですかっ?」
すぐに利愛が飛びつく。
佐野 祐貴(ゆうき)センパイはあたしと利愛の大好きな人。
1年になったばかりの時、部活のサッカーで一番輝いていたのがこの佐野センパイ。
まさか、こんな近くに…
「ごめんな。大丈夫?」
センパイがあたしに声をかけると同時にあたしの目の前に手を差し出した。
本当はその手に触れたい。でも…
「あ、大丈夫ですっ、あのえと、、」
困惑してしまう。まともに話ができない。
とにかく、あたしはセンパイの手を借りずに立ち上がった。
「あたしは大丈夫です。あの、センパイの方こそ大丈夫ですか?怪我とか_」
「ごめん、早く行かなきゃいけないんだ。俺は大丈夫だから。ごめんな」
そういって、彼は行ってしまった。
ほんの一瞬。ほんの一瞬なのに。
彼はあたしの気持ちをときめかせてしまう。
利愛みたいに媚びることも、可愛げもないあたしだけど。
やっぱりあの人が好きだって。確信したんだ__。
キラキラと朝の日差しが窓から漏れる。
「ふぁ~ぁ…」あたしは大きく伸びをして朝の空気を吸い込んだ。
あたしは、宮原 実羽。本当に普通の高校1年生。
今日もいつものように着替えて、ご飯食べて、メールして…
でも、今日は特別な日なんだ。
あの、センパイに会えるんだから…。
学校に行く途中、幼馴染みの海野 利愛に偶然会った。利愛も今日はどことなく気合いが入っている。
「どっちが勝っても恨みっこ無しだからねっ」
利愛は笑いながらそう言った_。
「はっ」
あたしは勢い良く起き上がる。今は学校のホームルーム。
あたしは自習時間、机の上で突っ伏して寝ていたのだ。
「ふっ…やっと起きたぁ」
利愛がこっちを見て笑う。
「えっあたし寝てた!?」
「爆睡!」
_何だ、夢か。まだあの日が来ることはないもんね。
「話、聞いてないでしょ?後で利愛が教えてあげるね」
利愛が口元に手を当てて小さな声で言った。
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりのチャイムが鳴った。次は…お弁当か。
急いで利愛を呼んで、購買部に向かった。
「あ~また苺クリームパン無い~やっぱ人気なのかなぁ」
あたしはガックリ肩を落とす。
苺クリームパンはこの学校で噂の伝説パンのこと。
いつも利愛と急いで購買に来るんだけどいつも売り切れ。
「きゃっ」
誰かとぶつかって思わずよろける。
「ごっ…ごめ_」
あたしが謝ろうとして、その人の顔を見たら…
「きゃあぁぁあ♡♡佐野センパイじゃないですかぁ♡お弁当でも買いにきたんですかっ?」
すぐに利愛が飛びつく。
佐野 祐貴(ゆうき)センパイはあたしと利愛の大好きな人。
1年になったばかりの時、部活のサッカーで一番輝いていたのがこの佐野センパイ。
まさか、こんな近くに…
「ごめんな。大丈夫?」
センパイがあたしに声をかけると同時にあたしの目の前に手を差し出した。
本当はその手に触れたい。でも…
「あ、大丈夫ですっ、あのえと、、」
困惑してしまう。まともに話ができない。
とにかく、あたしはセンパイの手を借りずに立ち上がった。
「あたしは大丈夫です。あの、センパイの方こそ大丈夫ですか?怪我とか_」
「ごめん、早く行かなきゃいけないんだ。俺は大丈夫だから。ごめんな」
そういって、彼は行ってしまった。
ほんの一瞬。ほんの一瞬なのに。
彼はあたしの気持ちをときめかせてしまう。
利愛みたいに媚びることも、可愛げもないあたしだけど。
やっぱりあの人が好きだって。確信したんだ__。