ちゅるちゅる......
「あーーー!うるさくて寝れやしねぇ!」

一人暮らしを初めて一ヶ月、俺の怒りは最高潮に達していた。

「こうなったら、なにやってんのか見てやる...。」

俺はまるで魔物にでも挑むような面持ちで、

壁に穴を開けた。


ガリッ、ガリッ......バリッ......

やがて、親指ほどの小さな穴が開いた。

俺はそこから、隣の部屋を覗く。
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