3つの男子(だんご)
トイレに駆け込み芽依に一通りの出来事を話した。
すると芽依は
「よかったじゃん。
ありがとうは今日のうちに伝えること!」
と一緒に喜んでくれ
最後にアドバイスをくれた。

2人で教室に戻ると
翔はもう席についていた。

なにもなかったかのように
隣の席の陽平(ようへい)と
前の席の彩美(あやみ)に挨拶をして

翔に
「おはよう!翔!」
と声を私は掛けた。
普通に返事が来た。

わたしは
[ありがとう]を言えずに
朝の会が過ぎていった。

2時間目の算数の時間に
彩美がニヤニヤしながな私に話しかけて来た。

「さくらー!
算数なんてまたわからないんだから翔に教えてもらったら。
お願いねー!翔!」

と私を見つつ彩美は
翔の方をポン叩いた。

「しかたないなー」
と翔は後ろを向き私と見にあった。

あたしはドキドキして目が合わせられなかった。
「あっ!これ!この問題!」
と慌て翔に問題を見せた。

教えてくれている翔に
見とれてしまいボーッと見てると翔が

「問題見ないともう教えないよ!」
と笑いながら言った。

「あっ!
ごめん。あっ!
翔。今日の手紙とクッキーありがとう!。」
とっさにありがとうをぶち込み伝えた。

翔は照れながら
「おう!
さっ!
問題だよー。」
と私の頭をくしゃくしゃとして笑っていた。
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